作家の値うち

2005年1月15日 読書
扇情的なタイトルだ。

しかし、今作家の値打ちを論ずることができるのは、確かに福田和也をおいて他にないとは思います。
こういう人に反感を抱かせるようなことを、この人は自覚的にやるからなー。怒らせたりトラブルを起こさせることが目的だしね。さすがに乗せられたくはないとは思ってますけど。

タイトルの大鉈切りなつけ方に反して、内容はかなり良心的です。良心的というか、作家や作品の評価の仕方にはそれなりになるほどと思わせるものがあります。
これを読んで買った本ってゆうのも何冊かあります。
ブックガイドとして買っておく価値は充分にあると思います。

でも何か違和感覚えるんだよね。福田和也に。
きっとそれは彼の文学に対する信仰だったり、こうやっていろんな作家と真っ向から闘うみたいな大時代的な立ち回りだったりするのだろうけど。
共感はできない。

ISBN:4870313952 単行本(ソフトカバー) 福田 和也 飛鳥新社 2000/04 ¥1,365

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