超人計画

2004年11月22日 エッセイ
「ダメ人間改造計画=『超人計画』とタイトルを決めた時点で、構想としては"超人になるぞ"と決意した僕が、バイトなどをして超人になろうとすると、そのたびにオチがつくという体験エッセーになるはずだったんです。・・・・・ 」

と、Yahoo!のインタビューです。
これを読んで何でこの人がひきこもりになったかわかりました。

いきなり超人になろうとせずに、普通の人になろうとすればいいのに。

この人の本は全部読んでますが、何か一気に飛び越えようとする気持ちが強すぎるんじゃないでしょうか。
ただ、そのへんの一気に何かを変えたいという気持ちが、怨念のような情熱になって、小説のクオリティを上げていると思います。
でも人生しんどいでしょうね、小説家としては良くても。

ISBN:4048734814 単行本 日下 潤一 角川書店 2003/07/28 ¥1,365

礼儀作法入門

2004年11月14日 エッセイ
ダンディな大人の作家、というときだいたい一般的にイメージされるのは北方謙三とかハードボイルド作家なんじゃないかな、と思いますが、私にとってのダンディのお手本は山口瞳なんです。
世間に迷惑をかけない、でも大衆がすることに乗ったりはしない。ダンディだと認識されたいとも思わない。
「礼儀の基本は健康であること」という山口瞳の見解はとてもしびれます。大人だなぁ。

ISBN:4101111308 文庫 山口 瞳 新潮社 2000/03 ¥420