ブックオフで100円。

五島勉の「ノストラダムスの大予言」が巷を騒がせていたときに、果たしてノストラダムスの予言は本当に当たるのか?を検証した本。


ノストラダムスなんて今でこそ笑い話だけど、当時は世の中ではかなり真剣に騒いでたような気がする。幼かったのでよく覚えてないけど。

筆者がどれだけ易や予言に対して傾倒しており、深い知識を持っているかが分かる。その知識をもとに、原書から誠実にノストラダムスの予言を検証している。

で、思ったことなんだけど、
ノストラダムスって別にたいした預言者じゃなかったんじゃない?ってことと、五島勉がかなり意図的にノストラダムスを世紀の大預言者に祭り上げ、日本人の不安を煽ってたんだ、ってこと(本に書いてあること全部鵜呑み)。

筆者は五島のことを悪く言わないように、とても気をつけているけど、検証していけばいくほど立ちのぼる奴の「詐欺師くささ」は隠し切れない。

こういうとき本当は、五島の著作も読んで双方の意見を比べて結論を下すべきなんだろうけど、もう自分の中で「五島は悪いやつだ!」ってことで決着。

だって、今さら大予言なんてどうでもいいもん。


ISBN:4041338123 文庫 高木 彬光 角川書店 1986/01 ¥357

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