芸人の中で、文章を書かせたら日本で一番うまいのは浅草キッドじゃないでしょうか。
その中でも「お笑い男の星座」シリーズは珠玉の出来です。
おもに浅ヤン時代の出来事が書かれているだけなんですが、それだけで充分おもしろい。いまさらながらに浅ヤンのクオリティの高さを感じてしまいます。
浅草キッドもう一度いい企画やんないかなー。またロールスロイスで綱引きとかやって欲しいし。

ISBN:4167656507 文庫 浅草キッド 文芸春秋 2003/03 ¥540

月光ゲーム

2004年11月12日 ミステリ
5年前くらいに旅行先で買ったやつを読み直しました。
文章についてはちょっと拙いというか青臭いところがありますが、そこがたまらない、といった作品です。
デビュー作らしく作品に対する情熱みたいなものがとても伝わってきます。「読者への挑戦」なんてもうこの人久しくやってないんじゃないかな。
綾辻の十角館もそうだけど、新本格の初期の人たちの初期作品はどれも若々しく青臭くて、あのムーブメントは本格というよりむしろ青臭さを味わう青春小説のムーブメントだったんじゃないかな、と感じています。

ISBN:448841401X 文庫 有栖川 有栖 東京創元社 1994/07 ¥609

鬼塚

2004年11月11日
鬼束ちひろだったね。束の字まちがえてたんでさかのぼって修正。

羊をめぐる冒険

2004年11月11日 小説
春樹の作品の中でいちばん面白かったような気がする。
村上春樹に対して好きとか嫌いとかいった感情はないけれど、なぜかほとんど読んでしまった。
それだけ文章が上手いってことなんでしょうね。でもなぜか読んですぐ内容を忘れてしまいます。
蛇足だけど「世界の中心で愛をさけぶ」と「ノルウェイの森」が比較されるのはやっぱり間違ってると思う。これだけは。

ISBN:4062002418 単行本 村上 春樹 講談社 1982/10 ¥1,995

NHKにようこそ!

2004年11月10日 小説
昨日再読してみて、これは意外と傑作かもと思いました。

「ロリコンは人間じゃない。小学生を盗撮する醜い俺を写せ!その醜さを確認して立ち直ろう」
という理屈はすばらしい。
小学生のパンチラを撮りたい衝動を、「後輩にロリコンの醜さを教える」という自己犠牲にすりかえて自分はそのすりかえに気づいていない、というのは生半可な作家にはかけないシーンじゃないでしょうか。
「犯罪者的な欲求をなんとか正当化したい」「人の役に立って認められたい」「でも自分は傷つきたくない」という人間の最も醜いところを最も醜く描いている、という点で文学史上に残る名シーンだと思います。
個人的にはね。

ISBN:4048733397 単行本 滝本 竜彦 角川書店 2002/01 ¥1,785
宮藤官九郎の作品の中でいままでのところ一番おもしろんいんじゃないかな(テレビ作品の中で)。キャッツアイってチーム名でみんなにシティーハンターの格好をさせるなんてほんとうに天才ですよね。
ドラマの方も岡田くんがほんとうに格好良かった。
大人計画のすごいところは、ひとつの劇団の中に松尾、宮藤と天才脚本家が2人もいるところですね。

ISBN:4048733729 単行本 宮藤 官九郎 角川書店 2002/04 ¥1、680
ある日目がさめたら知らない屋敷にいた。男女7名は推理ゲームのプレイヤーとして、「夏の屋敷」と呼ばれる館へ誘拐されたらしい。窓もなく脱出方法がまったく考えられないこの館から逃げ出す方法は一つ。この館とほぼ同じ形をもつ「冬の屋敷」に誘拐され、主人公たちとまったく同じ状況に陥っている男女のなかから犯人役を見つけ出し、「夏の屋敷」側の犯人と共に指摘することだけだ。指摘の失敗は屋敷のメンバー全員の死を意味する。また「冬の屋敷」のメンバーに先に指摘されることもまた死を意味する。また手をこまねいていては犯人役に殺される。「冬の屋敷」との連絡手段はテレビ電話のみ。ただし、むこうが正確な情報をくれるとは期待できない。ほぼ絶望的な状況はどんどん進んでゆく。
てな話です。

1日で読んでしまいました。
人物の造詣とかはほとんどできてなかったけど、ストーリー展開と設定の面白さでぐいぐい読ませる感じです。こういうパズルっぽいものが大好きですね。

ISBN:4061823663 新書 矢野 龍王 講談社 2004/04/06 ¥861

変更。

2004年11月6日
最近、本の話ばっかり書いてるのでジャンルを「演劇」から「読書」へ変更しました。
何気ない高校生活の中、ナイフを持って無敵のチェーンソー男と戦う美少女と出会う。主人公はたいくつな日常から逃れたくてというのと下心とで美少女と共に戦うことを決める。ナイフを刺しても死なない本当に無敵のチェーンソー男は撃退することはできても倒すことはできない。決着は当然なかなかつかず、放課後になると美少女と落ち合ってチェーンソー男が現れる場所に向かう、というのが日課になってくる。

という話です。
昔読んだ岩月謙司の本で「男は英雄体験をとおしていい男に成長していく」みたいなことを書いてましたが、この本は英雄体験への渇望がそのまま具現化したような内容になってます。
「物語が最初からそこにあるように簡単に書けた」とあとがきで作者は書いてます。まさにまじりっけなしのインスピレーションに基づいた欲望小説です。
傑作の部類。

ISBN:4048733389 単行本 滝本 竜彦 角川書店 2001/11 ¥1,575
アシモフといえば「わたしはロボット」や「ロボット3原則」より、黒後家蜘蛛の会シリーズを思い出します。
インテリたちの食事会でいつもミステリの話題になり、インテリたちがうんうん考えてわからなかった謎を執事がかんたんに答える、というワンパターンですてきにたるーい感じの話です。
5巻まで気づいたら読めてます。なぜか。

ISBN:4488167012 文庫 池 央耿 東京創元社 1976/12 ¥819

そろそろ

2004年11月4日
年賀状書きの季節ですね。
今年は11月中にやってみたいとおもいます。

This Armor

2004年11月4日 音楽
鬼束ちひろ

自意識の肥大した女子高生のような歌詞なんだけど、とても良く聴こえてしまうのはメロディが良いから、というのと歌詞のいたるところに彼女の真面目さやピュアさが出てるからだろうと思います。

早く復帰してほしいものです。

一日寝てみた

2004年11月3日
昼からずっとねてたら楽になった。

あたまいたい

2004年11月3日
さむくなったからか肩こって頭いたくなってる。
血流をよくしたい。
すげえ欲しい。

777

2004年11月2日
よっしゃ。自分で踏んだよ。
鬼気迫る演技というのでしょうか。
この映画のビョークほどインパクトを残す役者を見たことがありません。これはどうみても精神の病の一歩手前といったかんじです。
それでいてかわいさがあります。すごいおばさんに見えるのに。稀有な役者さんです。



映画館でこれを見たときすすり泣く声があちらこちらで立ってました。私も涙をこらえるのがせいいっぱいでした。
泣かせる映画、というふれこみの映画はたくさんあるけれど、ほんとうに泣きそうになったのはこれが初めてです。
卑怯なくらいかわいそうなストーリー。

緊急報告。

2004年11月1日
今うちの前でネコが戦争中。発情期か?
にゃー

げんしけん (1)

2004年11月1日 漫画
ISBN:4063211444 コミック 木尾 士目 講談社 2002/12 ¥530

これもですよね。オタク。大学生活ってこういうだるさがあるよねって話。部室の感じがほんとにリアル。陽炎日記からこの人のマンガをよんでるけど、まったくリアリティをなくさずいつまでも大学生気分をキープしてるのはほんとにすごいとおもう。
っていうかアフタヌーンのマンガって確実にたるーく生きてる大学生がターゲットだよね。

NHKにようこそ! (1)

2004年10月31日 漫画
ISBN:4047136360 コミック 大岩 ケンヂ 角川書店 2004/06 ¥588

最近オタク漫画おおいなあ。まあこれには原作があるんですけど。
実際おもしろいよ。読んでて。
しかし引きこもりがファッションになれる時代になったんですね、いつのまにか。

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